グリー
ZOZO
上昇
20%以上〜40%未満
株価は1年後、高値に戻っていると推測しています。
2019年は同社に出店していたアパレルブランドが離脱する「ZOZO離れ」が問題になりました。しかしアパレルブランドが単独でECでの販路を広げられないと思います。またコロナ禍でECの需要が急増したこともZOZOの魅力を高めています。
さらに昨年Yahoo!(現:Zホールディングス)の傘下に入ったためネット通販での相乗効果は十分見込めます。それから良い意味で前沢氏の影響が少なくなったこともアパレルブランドには好感が持たれているのではないでしょうか。業績面から見ても、同社の顧客数はいまだに増え続けています。
株価の方はウィズコロナ株の過熱感がありましたが、少し落ち着いているように見えます。またバリュエーションとしても最高益更新を織り込んだ株価になっていると考えています。
ただ中長期的には業績を伸ばす余地があるため1年後はさらに株価を上げているのではないでしょうか。
カカクコム
下落
0%以上〜20%未満
外食自粛が続けば株価は低調になると推測しています。
同社が2本目の柱として成長した食べログがコロナ禍で大打撃を受けました。
ネット予約が急成長しているようですが、外食産業自体は不透明感が拭えないので、食べログの収益を十分に回復できないと思われます。
株価の方はコロナショック直前よりも高い水準まで戻っています。しかしこれは同社が目標とするROE40%を目安にしているように思えます。そして現在の外食自粛が続けば高いROEを維持できるかは疑問が残ります。
ただこれも新型コロナの感染が拡大している状況が収まれば業績が回復すると見込まれます。
したがって今から投資をするならば
・長期的には新型コロナが収束し同社はさらに成長する
・短期的には感染状況で株価が揺さぶられる
という仮説で取り組まれてみてはいかがでしょうか。
アスクル
下落
20%以上〜40%未満
来期は苦戦して株価も低迷すると推測しています。
アスクルは中小企業にはかなり浸透しており、私の職場でもあらゆる備品をアスクルで注文しています。
アスクルは以前から中小の医療機関向けにマスク(医療用)など感染対策グッズも取りそろえていました。そのためウィズコロナ企業として幅広い需要を受け、想定以上の業績になっています。そしてさらなる販路拡大を目指して投資も行われるようです。アナリストも業績の上方修正を見込んで強気の発表をしています。
ただし最近私の周囲では中小/零細企業が廃業や倒産するケースが散見しています。特需を受けたメディカル部門でも患者数が激減し、業務縮小/廃業するクリニックが出ているため、業績に影響する可能性があります。株価の方はK型相場による上昇からいったん下落した感じですが割安になったとはいえません。
今期末までは予想通りに業績が進んだとしても来期に向けて業績が伸び悩む可能性があります。
サイボウズ
下落
0%以上〜20%未満
株価はしばらく低調な動きになるとみています。
サイボウズは昨年からの働き方改革でも注目され増収増益を続けています。そして新型コロナは同社にとってさらなる追い風になり、大阪府との事業連携も注目されました。また海外進出もすでに始めており、長期的な布石も十分です。
12月の期末に向けても業績は好調でアナリストからも会社予想を上回る予想が出ています。目標株価も強気です。ただし株価としてはK型相場の上を行ったため割高感を否定できません。特にPBRが20倍以上あるため、期待感がふくらみすぎているとみています。
株価がここから上昇するには来期末の見通しが良くなってからではないでしょうか。
Zホールディングス
下落
0%以上〜20%未満
同社の株価は加熱している可能性を感じます。
ZホールディングスはYahoo!Japanを運営するネット業界の巨人でした。「でした」としたのは国内では同社に変わるITビジネスが乱立しているからです。また元来米国から輸入したビジネスだったので、Yahoo!Japan単独での海外進出も難しいところです。その中で同社はZOZOやLINEを買収し、国内市場を盤石なものにしようとしています。
これに加えて本年、同社はウィズコロナ銘柄の1つとして、さらに上記合併に対する期待感が込められて株価が上昇したと見ています。
確かにLINEなどは国内のコミュケーションツールとして盤石な地位を確保し、格安SIM(LINEモバイル)でもその強みを発揮して低年齢層に人気が出てきています。ただ現時点において同社とLINEの統合による効果は未知数です。株式市場の方では来年以降もコロナ禍によるK型相場は続きそうですが、違うテーマの銘柄が物色される可能性があります。
それらをふまえるとZホールディングスの株価はそれほど伸びないのでは無いでしょうか。
出前館
上昇
0%以上〜20%未満
【LINEが勝負に出たビジネス】
出前館の株価は当面の間、高値圏を推移するとみています。
コロナ禍における外出自粛・在宅勤務に完全にマッチしたビジネスです。
出前ビジネスではウーバーイーツ等外資系の進出が目立ちますが、同社は先行者としてのノウハウと販路の蓄積にアドバンテージがあります。
今期は先行投資を強化するため赤字見通しですが、LINEからの多大な出資による潤沢なキャッシュと時流そして将来性が株価に織り込まれているようです。
それから同社は顧客の開拓だけで無く、飲食店の出店支援も行っているので今後もますます事業の拡大が期待できます。
また12月20日にNHKのビジネス番組(ルソンの壺)で同社の取り組みが紹介されたことも個人投資家からより一層の注目を浴びることになりそうです。
じげん
下落
0%以上〜20%未満
数ヶ月の間、株価は大きく動かないと推測しています。
同社は第2四半期にてコロナ禍で業績が悪化した事業の減損損失をしたため大幅な赤字になりましたが、キャッシュフローに問題はありません。そのため今回の赤字はビジネスの「損切り」ができただけにすぎず、逆に今後の業績回復が見えてきたと見ることができます。また今期も新たな事業を獲得しているため、これら事業が業績を後押しできれば株価も反応するでしょう。
しかし同社は通期予想に関して売上とEBITDAのみ発表しており、当面の間事業の減損損失や新規投資による利益の増減リスクがあると思われます。会計方式がIFRSであることと、のれんの比率が比較的高い点も注意すべきです。
コンセンサスでも通期赤字は逃れられないとみています。よって本格的な事業回復⇒株価上層は来期まで待たざるを得ないのでは無いでしょうか。
ミンカブ
上昇
0%以上〜20%未満
今期の収益は想定以上に伸びる可能性があり、株価も上昇すると推測しています。同社は積極的なM&Aで金融全般だけで無く、高校野球や占拠関連など様々な情報ツールを取り入れているからです。
ところでみんなの株式や株探も同社のサービスですが、個人投資家の間では高い認知度があります。ただし日本人で積極的に株やその他財テクをする層が少ない点がボトルネックだと思います。同社もターゲットにしている若い世代、特に投資に積極的で無い層をどこまで取り込むことができるかが今後のポイントになるでしょう。
また同社のもう一つのメインビジネスである法人向けサービスは単価を高く取れ、収益が伸びると思います。特に地銀では収益が低迷する上に、運用に精通した人材が不足していると思うのでターゲットとしては狙い目ではないでしょうか。
カヤック
上昇
20%以上〜40%未満
この会社のHPをみて驚いたのは、「面白法人」という名称です。事業内容も「日本的面白コンテンツ事業」となっている点も興味を引かれます。企業のコンセプトとしても「面白く仕事をする人が増えれば世の中が幸せになる」というこれからの日本人の働き方を提案するようなものです。また株主に対しても合宿やオフ会を提案するなど一風変わったIRをしています。
事業の方もe-sportsや地域再生事業に注力しているため、トレンドに乗ったビジネスを行っています。そのため長期的にも株主として楽しめるのでは無いでしょうか。さらに直近では鬼滅の刃とのコラボアプリが業績を後押しするでしょう。株価の方も12月17日の上方修正はコンセンサスを上回る利益となっているためしばらくは上昇が見込めそうです。
エイチーム
上昇
20%以上〜40%未満
コロナ禍でメインのライフスタイルサポート事業が低迷したようですが、ネット事業なので回復は早いと思います。コンセンサスも強気の予想のため株価も上昇しており会社予想の利益が上方修正されれば、株価はより上がると見ています。
ところで同社が取り組んでいる3つのビジネスですが、それぞれ別会社のようなイメージを持っています。もっと互いに関連性を深められれば相乗効果が期待できるのでは無いでしょうか。
例えば多くの人が使いそうなライフスタイルサポート事業を入り口にしてEC事業を展開すればECの売上に大きく貢献できると思うのです。
リブセンス
下落
0%以上〜20%未満
マッハバイト・転職会議など求人を探している立場から見ても「こんなの欲しかった」と思えるビジネスです。成功報酬型にした点も大手がなかなかできなかった形式ですよね。就職祝い金も先立つお金が欲しい人には非常に助かります。
ただDOOR賃貸や就活会議などを売却したのは疑問を感じています。個人的には事業物件探しでDOOR賃貸が検索上位に出てくるので良い印象があったのですが。
でも同社は既存ビジネスを新しい切り口で攻め込めることとネットビジネスで必須のSEO技術の高さが売りのようなので、新たなビジネスが生まれることを期待しています。
ただ、当面の業績は苦しそうですよね。
ジモティー
上昇
20%以上〜40%未満
メルカリをしのぐ「古くて新しいビジネス」
同社の期末予想は大幅な増益にもかかわらず直近の株価推移は低調です。
これは売上成長率が低くなっている点が懸念されているからだと思われます。
売上成長の低迷は同社のビジネスにはユーザー同士で直接対面が必要なためコロナ禍の影響を広告主が懸念したからだと推測できます。
一方で同社が取り組んでいるクラシファイドは地域に根付いた個人間の取引を促す効果があります。
そしてビジネスは以下のような今の日本で起こりうるトレンドや風習にマッチしています。
・もったいない精神
・循環型社会
・文化/風習の継承
・貨幣を介さない経済
さらにアフターコロナに予想されている郊外や地方都市に住む人の増加が起こるとクラシファイドがさらに活性化することが考えられるのです。
このように仮説を立てると今の株価は調整or押し目だと考えられます。
エス・エム・エス
下落
0%以上〜20%未満
典型的な成長株だと思います。財務レバレッジと高回転率、そして高い営業利益率という高ROEの三拍子がそろっています。これは医療介護という成長分野に注力していることとITを使った効率的な運営が要因だと思われます。
私は医療業界に関わっていますが同社の営業は積極的で、日々求人情報を提供してくれます。また事業者側も慢性的な人材不足の解決策として同社サービスの利用者が増えています。事業展開も国内/海外と幅広く進めているので、今後も増収増益が期待できます。
ただ直近の株価はK型相場の上を進んでいるので、当面は目立った上昇はないと推測しています。
gumi
下落
0%以上〜20%未満
同社はゲーム事業を軸としてブロックチェーンやVR事業に積極的な投資を行っています。そして21年4月期の通期予想は非開示ですが大幅な増収増益を目指すと公言しているのです。
ゲーム事業に関しては人気のファイナルファンタジーシリーズが業績を支える構図で堅調な業績を残すことができると考えられます。一方でブロックチェーンやXRに関しては現時点ではまだ投資フェーズで利益化していません。さらにこのビジネスは業績の変動リスクが大きいため想定以上の赤字を出す可能性があるのです。
また同社の推移で見逃せない点として2015年の上場直後に業績を大幅に下方修正した経緯があります。これには業績の見通しに関しての脇の甘さがあったという指摘があるのです。同社はこれを教訓にしたとのことですが、財務や会計面の戦略や見通しに高いリスクをとる傾向があることを投資家は意識すべきです。
ビザスク
上昇
0%以上〜20%未満
同社の業績予想は有望です。会社予想では増収減益ですが、コンセンサスでは増益も可能とみています。ただ利益に関しては新たな事業投資が入れば減益する事があり得ます。ただ同社はベンチャー企業なので売上が順調であれば株価への影響は少ないと推測できます。
現在の株価は同社への期待が大きく込められた評価になっています。ギグエコノミー関連ビジネスとして企業向けに特化している点が同社の強みとして評価されていると推測できます。
その一方で同じビジネスだけで大きな市場を取り込むことは困難だと思われます。海外進出も可能ですが欧米では先行している企業がいます。そのため同社の企業向けスポットコンサルを安定したビジネスに育てた後、さらなる新規事業の開拓が迫られるときが来るでしょう。
あと見どころとして同社は創業者が過半数の株式を保有しています。そのため親会社やベンチャーキャピタルなどに振り回される心配はありません。創業者の力量次第では大化けするかも知れません。
メドレー
下落
20%以上〜40%未満
同社の主力ビジネスである人材プラットフォーム事業は慢性的に不足している医療/介護の人材確保に努める事業主から需要があるため安定したビジネスモデルになっています。
一方で医療プラットフォーム事業は医療のデジタル化・オンライン化という日本の医療が抱える課題にマッチしています。よって同社は中長期的には有望な企業です。
今期末に向けても増収増益とする会社予想に対してコンセンサスはさらに強気な予想を立てています。
とはいえ、現時点ですぐに投資するには認識しておく点があります。
それは、同社の株価がウィズコロナ銘柄として投機的になっている可能性があることです。
今の日本の株式市場はK型相場と言われ、業績の良い企業にお金が集中しています。実際、同社の株価は2019年12月に上場後10月中旬まで多少の押目はあったものの上昇の一途をたどっていました。しかし11月に入って新型コロナウィルスのワクチンに関する楽観的な見解に対して同社の株価が下落している傾向があるのです。
よって同社への投資はウィズコロナの経済状況を慎重に観察しながら下値を拾う方が良いでしょう。
鎌倉新書
下落
20%以上〜40%未満
コロナショックで葬儀業界が全般的に苦戦しています。
その中で同社も収益源だったお墓や葬儀のマッチングサービスで苦戦しているようです。
当面の間、新型コロナの猛威はまだ収まるに至らない状況なので今期の減収減益は避けられないと推測できます。
では中長期的に業績が回復するかの見込みですが、団塊世代の多死社会を迎え、その子ども世代が利用するサービスとして同社に期待することができます。しかしすでに始まっていた葬儀の小規模化やお墓のない供養がウィズコロナにて加速度が高まるのではないかと考えられます。
この推測が正しければ同社が注力している終活関連の市場規模の縮小となり同社の業績にも影響を及ぼすといえます。
北の達人
下落
0%以上〜20%未満
同社のビジネスはEコマースのためウィズコロナ銘柄だと考えられる一方で、主力カテゴリーである化粧品は引きこもり生活では相性が良くないため、足かせになっていると思われます。
同社も対策として新規市場の開拓や既存顧客へのアプローチなどマーケティング活動に注力していますが高い効果は得られていないようです。さらに同社は近年、驚異的な業績を残しており直近3期末では48%~54%のROEだったのです。
今期末に向けて同社の業績は回復する可能性はあるもののこれまでのような収益を出すのは困難と推測できます。よって当面は株価が大きく上昇することは考えにくいと思われます。
チャットワーク
上昇
20%以上〜40%未満
同社11月の株価は日経平均がバブル後最高値を更新する中、低迷してしまいました。本年夏以降2500円を超える取引がありましたが、11月末終値で1345円です。
これは同社が予想する期末決算の数値に対して、コンセンサスで弱気の数値が出たことと、目標株価が1700円に引き下げられたことにに起因しています。
一方で同社第三四半期までの売上はすでに昨年通期に近い数値です。さらに利益進捗率は90%を超えており増収増益は間違ありません。また同社の主力であるビジネスチャットも浸透度が高くなっています。筆者もフリーの仕事でチャットワークでのコミュニケーションを要請するクライアントが増えていることを肌で感じているのです。
このようにビジネスチャット市場の拡大は着実に進んでおり、同社の成長は目に見えています。よって今の株価は底値圏だと仮説できるのです。
投資仮説
中国進出が上手くいけば株価は上昇すると見ています。
ここ数年一時期の勢いを失い、利益も低迷しています。しかし売上はそこまで低迷していない点と、時価総額に対して潤沢なキャッシュがあるので復活する余力は十分にあると思うのです。
コロナショックに対しても固定費の削減がスムーズにできている様子です。また今期はゲームコンテンツが中国に進出するため、業績アップが期待されています。
同社は今期末の業績予想を開示していませんが、株価は業績回復を見越した買いが入っているかもしれません。
盤石な財務とヒットコンテンツが出れば急激な業績アップと株価上昇が期待できる銘柄としてじっくりホールドするのも有意義ではないでしょうか。