「地元の掲示板」でおなじみのクラシファイドサイト「ジモティー」を単独事業とし、着実に成長を遂げてきたジモティー。コロナウィルスの影響で足元の株価は調整段階にあるものの、直近半年間で株価を3倍弱にまで伸ばしてきた成長企業です。

コロナウィルスの影響で自宅での時間が増加、地域内の情報が価値を持ち始め、ジモティーの需要は強まるばかりです。本記事では、 2020年11月13日に発表予定である2020年12月期の第3四半期決算で注目すべき点を取り上げました。

目次

  1. 【前回決算おさらい】売上高は前年比12%増、経常利益は前年比204%増、コストを削減し効率的な経営に
  2. 主要KPIは前年同期比大幅伸張
  3. 【次回決算のポイント】サイトの利用数は回復傾向。今後の事業展開に注目

【前回決算おさらい】売上高は前年比12%増、経常利益は前年比204%増、コストを削減し効率的な経営に

2020年11月13日に予定されているジモティーの2020年12月期第3四半期決算に先立ち、第2四半期の業績についておさらいしておきましょう。

2020年8月14日に発表された20年12月期の第2四半期決算では、上半期累計の売上高が6.98億円(前年同期比+12%)、営業利益が1.65億円(前年同期比+199%)、そして経常利益が1.64億円(前年同期比+204%)となっています。

在宅時間、地域内情報の需要増加により売上高は堅調に伸びており、同時に広告宣伝費・業務フローの見直しを行うことで、販売費及び一般管理費は前年比-7%。効率的な経営が進められています。

第2四半期を発表した8月14日時点の株価は2,106円、時価総額は約126億円でしたが、10月23日時点で株価は3,810円、時価総額は約214億円と大幅な上昇を見せています。

※ALTalk「ジモティーの指標」より

主要KPIは前年同期比大幅伸張

ジモティーは単一セグメントによる事業展開をしており、第2四半期決算が発表された8月14日時点では、先述したクラシファイドサイト「ジモティー」の運営を専業としています。

主要なKPIであるPV数(視聴回数)や投稿数が増加すれば、それだけ世の中に浸透していることを意味し、収益源である企業から、より多くの広告収入を得ることができます。

第2四半期決算で発表されたKPIの進捗は、新型コロナウィルスの影響で、新規ユーザー数・一人あたりの利用機会の双方が増加し、前年同期比でPV数+37%、投稿数+43%と伸張しました。

さらに、ジモティーの有料オプション利用者は年々増加しており、20年12月期の第2四半期決算発表時点で16,696人であり、前年同期比で26%の増加を遂げています。

【次回決算のポイント】サイトの利用数は回復傾向。今後の事業展開に注目

2020年11月13日に発表予定とされている次回決算(2020年度第3四半期)における注目ポイントは、主力サイトのジモティーがどれだけ伸びているかと、「収益基盤の強化」がどれくらい進捗しているか、この2点だと考えられます。

下図はALTalkからの引用で、ジモティーの直近半年間のWEBサイトの月間訪問数の推移を表しています。

※ALTalk「ジモティーの指標」より

下向きつつあったPV数ですが、PV数は回復傾向にあり、今後さらに増収が見込めると考えられます。

また、中期計画で重視している収益基盤の強化がどれくらい進捗しているかについても注目ポイントです。

その一つとして、2020年8月17日に公表された新規事業である格安配送代行サービス「ジモティー便」があります。ジモティー便とは、大型の家具や家電などでも距離別料金で5km500円からという格安の料金形態でジモティーが代わりに配送・搬出搬入するというものです。これまでのように自ら輸送手段を用意する必要がなくなり、より一層ジモティーの利便性が向上します。

また、行政や地方自治体とリユース事業を進めていたりと、収益基盤強化の種まきを進めています。

これらの種まきがジモティーの業績に「いつ」「どれくらい」寄与するのか、そのポテンシャルが今回の決算発表で具体的に見えてくると、株価に好影響を与える可能性があります。

短期的な視点ではジモティーの売上成長と関連するKPIに注目し、中長期的な視点では収益基盤の強化がどれだけできるかに注目していきましょう。